- イントロダクション
- 文字の大きさと性格・行動
- 大きな文字を書く子ども
- 自信があり、社交的。感情を表に出すことが多く、積極的な性格・行動が見られることが多いです。人と関わることが好きで、注目を浴びることにも抵抗がない場合が多いです。
- 小さな文字を書く子ども
- 内向的で慎重、集中力が高い性格・行動を持っていることが多いです。人目を避ける傾向があり、自分の世界を大切にするタイプ。細かい作業を得意とし、計画的に物事を進めるのが好きです。
- 筆圧と性格・行動
- 強い筆圧で書く子ども
- エネルギッシュで意思が強い。感情を強く感じ、自己主張がはっきりしていることが多いです。負けず嫌いで、競争心が旺盛な場合が多いです。
- 弱い筆圧で書く子ども
- 繊細で感受性が高く、他人の気持ちに敏感。物事を深く考えることが多く、慎重に行動します。情緒が豊かで、人間関係においても相手の気持ちを大切にするタイプです。
- 文字の傾きと性格・行動
- 右に傾く文字を書く子ども(横書きの場合)
- 外向的で感情豊か。新しいことに挑戦するのが好きで、友達との関わりを大切にするタイプです。
- 左に傾く文字を書く子ども(横書きの場合)
- 内向的で慎重、少し保守的。新しいことに対して不安を感じやすく、安心できる環境を好む傾向があります。
- まっすぐな文字を書く子供
- バランスが取れていて、現実的。感情的になることが少なく、冷静な判断力を持っていることが多いです。
- 丸みを帯びた文字を書く子ども
- 優しく、協調性があり、他者を思いやる気持ちが強い。チームワークが得意で、友達と仲良くすることを大切にします。
- 角ばった文字を書く子ども
- 理論的で自己主張がはっきりしている。独立心が強く、物事をはっきりさせたいタイプ。
- 文字が繋がっている場合
- 連続的に文字を書く子どもは、論理的で計画的。集中力があり、一つのことに没頭するタイプが多いです。
- 文字が離れている場合
- 自由な発想を持ち、創造力が豊か。直感を大切にし、規則に縛られないタイプが多いです。
- 成長過程による文字の変化
- 学校での学びの影響
- 不安やストレスのサイン
- 積極性や自信のサイン
- 子どもの個性を尊重する
- 楽しみながら書く練習をさせる
- 文字を書く環境を整える
- コミュニケーションの向上
- 自己肯定感の向上
- 子どもの文字の書き方は、成長や環境、心理状態の影響を受けます。その変化を観察し、子どもの内面を理解する手助けとすることで、より健全な成長をサポートすることが可能です。子どもの個性を尊重しながら、楽しく文字を書く機会を提供することで、自己表現の方法を広げることができます。
- 字が小さくなる: 文字を急いで書こうとすると、無意識に字が小さくなり、読みにくくなりがちです。
- 文字がつぶれる: 速く書くことで文字が重なったり、つぶれたりすることが多く、結果として相手に読みづらい文章が出来上がります。
- 線が乱れる: 線がまっすぐに引かれず、カーブが極端に曲がったり、筆圧が不均一になったりします。
- 字と字の間隔が狭い書くスピードが速いと、文字同士のスペースが狭くなり、文章全体が窮屈に見えてしまいます。
- 自分の文字を見直す
- ゆっくり書く意識を持つ
- 正しい筆順と書き方を確認する
- 筆圧をコントロールする
- 手本を使って練習する
- 日常生活での実践
- 安定した手の動き: 高い集中力があると、手の動きが安定し、筆圧も一定に保たれます。文字が均一に書かれ、形が整うため、見た目にも美しい文字になります。
- 意識の集中: 集中していると、意識が文字を書くことに集中し、筆圧が無意識のうちに調整されます。この結果、文字が整い、集中力が高い状態が持続します。
- 精神的な落ち着き: 集中力が高いと、精神的に安定していることが多く、手に余計な力が入らず、自然と筆圧が適切に保たれます。
- 手の動きが不安定: 集中力が欠けていると、手の動きが不安定になり、筆圧も一定でなくなります。文字が不均一になり、書き間違いが増えることがあります。
- 気が散る: 周囲の環境や自分の気持ちが気になると、筆圧に意識が向かず、結果として筆圧が弱くなることがあります。文字が薄くなり、読みづらくなることがあります。
- 精神的な不安定: 精神的に不安定なときやストレスが溜まっていると、筆圧が安定せず、力が入りすぎたり、逆に抜けすぎたりします。
- 身体の不調の時: 身体が不調の時は集中しようとして筆圧が強くなっても、一時的で、身体の不調で高らか入らなくなるなどして文字は乱れ、がたがたと震えた線などになる事例があります。
- リラックスした状態で書く
- 筆圧を均一に保つ練習
- 書くスピードを調整する
- 環境を整える
- 短い休憩を取る
2.1. 筆跡心理学の概要
2.2. 筆跡と性格の関係
3.1. 文字の大きさ
3.2. 文字の傾き
3.3. 筆圧
3.4. 文字間のスペース
4.1. ストレスと筆跡の変化
4.2. 感情の表現
4.3. 筆跡の安定と心の安定
5.1. 筆跡を改善することで得られるメリット
5.2. 書道や筆跡トレーニングによる精神統一
5.3. 筆跡改善と自己成長
6.1. ビジネスシーンでの活用
6.2. 人間関係の改善
6.3. 自己理解の深化
6.4. 児童生徒理解への活用
6.5. 心理療法やカウンセリングの支援として
7.1. 筆跡心理学の限界
7.2. 解釈の注意点
2.1. 書道の基本と右利きの前提
2.2. 教室での指導の難しさ
3.1. 左手での書道を尊重する
3.2. 左利きの先生や指導法の選択
3.3. 手元の視界を確保する方法
3.4. 特別な道具の利用
4.1. 楽しい練習を通じた集中力の向上
4.2. 小さな成功体験を重ねる
4.3. 親や先生のサポート
5.1. 筆運びの難しさ
5.2. 文字のバランス
5.3. 感情面でのサポート
6.1. 自由な発想を取り入れる
6.2. 競争ではなく楽しみを重視する
6.3. 定期的なフィードバック
(1)筆圧
(2)文字の大きさ
(3)文字の傾き
(4)文字の配置
(1)自信と自己肯定感
(2)ストレスと不安
(3)創造性と想像力
(4)集中力と注意力
(1)人材採用
(2)犯罪捜査
(3)教育現場
参考図書としては「子どもは文字で訴える」石崎泉雨著は、「文字を使ったまったく新しい学習指導書・生活指導書です。スクールカウンセラーでもなおせなかった不登校の子どもが、文字トレーニングで学校に行くようになった…etc 実際に文字トレーニングでなおった20人以上の実例と母親の証言、石崎泉雨さんの診断を紹介。石崎泉雨式文字トレーニング帳もついてます。
(4)心理療法
(1)科学的根拠の不足
(2)個人差の影響
(3)誤判定のリスク
また、情報検索や図や表の表示するにはデジタルの方が優位で、分かりやすさや書き込みができるのが紙の教科書。そこでその使い分けが課題のようである。
私も大学で「生徒指導論」の講義を後期に15回行っているが、文部科学省が編纂の「生徒指導提要」を教科書としているが、現在は絶版のようである。文科省のホームページに掲載されているのでそれを紹介し使用しているが、いくつかに分かれて掲載されているが紙の本と違って探すときは手間が紙の本よりかかってしまう。ダウンロードして印刷すればよいのだが、それとて手間と紙代がかかってしまう。以前の紙の「生徒指導提要」は300円以下であった。文科省ホームページの該当ページを提示しながら、できるだけ書く作業を入れた授業にしている。これはやはりデジタルは内容が定着しにくい傾向があり、書くことでまとめる努力や筆触(デジタルではタブレットペンではすべって抵抗感がなく、キーボードでは変換という過程を経ていくため直接的ではない)による反発によって記憶に残りやすいと考えるからである。
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小中高生、電子書籍に比べ「紙の本読みやすい」…読書傾向調査 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)
紙の教科書「書き込みやすい」デジタル「情報集めやすい」…文科省、小中学生アンケート公表 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)
最近、俳句や短歌のくずし字や書簡の解読依頼が多くありました。そこでインターネット検索で江戸時代の俳人の書簡集を見つけましたので購入しました。手紙の写真と翻刻、注釈付きでくずし字の学習にも最適です。またその当時の生活なども知ることができ「へえ~」と悦に入っています。森川許六や小林一茶の書簡もありますが、私にとっては知らない俳人が多数です。でもそれぞれに個性ある筆跡で筆跡分析をしてどんな人物像であったか、筆跡から行動を探る作業をしている関係で興味深い書物でした。もっと早く知っていればよかったと思いました。くずし字を解読して知らないことが多く、自分の未熟さを思い知らされると同時に昔の人のすばらしさに触れることもできます。
それぞれの人物による筆跡の個性の違いと生活がうかがえる資料
- 腕や手を動かして筆記する「運動」要素
- その場で自分の目で見てどこにどう描くかという「視覚」要素
- 言葉を見える文字にして外に出して確認する「自己参照」要素
短期記憶と長期記憶
「記憶」という働きは、「記銘」(情報を受け取る)⇒「保持」(情報を保つ)⇒「想起」(必要に応じて呼び出す)という3段階になっているそうです。「もの忘れ」はおもにこのプロセスの「想起」の機能低下だそうです。
目や耳などの感覚器から入ってきた情報は脳の「海馬」という部位で一時的に保管されますが、そのほとんどが消え去るそうです。
しかし、繰り返し口に出したり、思いだしたりすることによってかたちづくられた情報だけが、大脳皮質へ送られて、そこに刻み込まれるのだそうです。
記憶は保持される時間によって「短期記憶(数秒から1分ほど)」と「長期記憶(数分から年単位)」に分けられるということはお聞きになったことがあるかと思います。「海馬」の容量は小さいが、大脳皮質の容量は大きいのだそうです。
人の顔は覚えているが名前が出てこない、つい先ほど食べたものが思い出せない、少し移動したら何をしに来たかわからなくなった等、ご経験がある人もいるかと思います。認知症になると今に近いほうから記憶が消えていくようです。
しかし、自分が昔、手足を動かし、身につけた行動や技術は衰えはすることがありますが、そう忘れるものではないようです。自転車の乗り方など、歳をとると体力から困難になることもありますが。
長期記憶は「陳述記憶」と「手続き記憶」の2つに分けられる。
陳述記憶とは、「海馬」を使い、言葉やイメージで表すことのできるもので、学習による意味記憶(知識に関するもの)と体験によるエピソード記憶(主観的な思い出)があるそうです。
「手続き記憶」とは「大脳基底核」と「小脳」を使うため、記憶障害になっても失われにくいと考えられています。例として、ピアノの演奏、スキーの技術、自転車の乗り方、水泳の泳ぎ方、けん玉のコツなど身体で覚えた「動作や技術の記憶」だそうです。
以上、参照:Eisai「もの忘れの教室」
手や腕でしかも毛筆という扱いにくい用具を使い、技術を習得すること、そして言葉を文字で筆記することは「記憶」に深く関係しています。
いかがでしょうか?古文書を小筆や筆ペンで書くということは、脳の活性化や記憶に非常に良いと思いませんか?
是非、体験をしてみてください。筆跡研究所でもお待ちしています。